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これは期待大!アカデミー賞監督が「VR映画」に挑戦するらしい

20160426233412単にゲームの世界を変えただけでなく、僕が大好きな映画の世界を大きく変えることになるとされているテクノロジー、VR。
ヘッドセットを付けてスイッチオンすれば周囲が360度ゲームの世界へと変貌するこのテクノロジーは、すでに「PSVR」という商品となって僕たちの手もとに届けられた。今、魅力的なゲームの数々を夢中になってプレイしている人も多いだろう。
しかし、同じく「クリエイターが造った世界に没入する」という話なら、コトはゲームだけには留まらない。
視覚的な効果を芸術に昇華させてきた映画というテクノロジーも、テレビゲームと同じく、VRと強い関係を持つはずだ。

実際、特にSFファンタジーの魅力的な世界を構築してきた映画作品のいくつかが、すでにVRの世界に参入している。
たとえば日本のマンガを原作にアニメ映画化され、2016年現在ハリウッドが実写映画化を進めている『攻殻機動隊』。そのVR版が、PSVRに対応可能になるというニュースがあった。
あるいは、1980年代に社会現象を巻き起こした映画『ブレードランナー』のVR版も、2017年の続編公開に合わせて世に出ることが決まっている。
映画のストーリーを追いながら有名SF作品に描かれた都市を体感する……映画ファンとしては、ただただワクワクするしかない!

イニャリトゥ&ルベツキのVR映画制作が決定

2015年『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』、2016年『レヴェナント 蘇えりし者』で2年連続のアカデミー監督賞を受賞した映画監督、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥが「VR映画」の制作に乗り出した、というニュースが出たのは10月のはじめだった。オリジナルの映画作品で、テーマはSFではないという。
これは結構ビックリするニュースだった。デビュー以来、一貫して深い人間ドラマを撮ってきたイニャリトゥが、最新の映像テクノロジーを活用して映画を撮る?

しかし、彼が手がける「VR映画」を一緒に制作するのがエマニュエル・ルベツキだと知って納得した。
『バードマン』と『レヴェナント』の撮影を担当し、それ以前には『トゥモロー・ワールド』(06)や『ツリー・オブ・ライフ』(11)など、映像の凄みが印象的な映画のカメラマンをつとめてきた人物だ。

雪山を旅する男
思えば、ルベツキがイニャリトゥと組んだ『バードマン』はひたすら人物を追いかけていくスタイルで撮影され、登場人物の身に起こることを僕たちにも体験させるかのような作りだった。
『レヴェナント』では主人公がたったひとりで生き抜こうとする極寒の大自然を美しくクッキリと映し出して、圧倒的な迫力が胸に迫った。

こうして見ると、イニャリトゥとルベツキがもともと「VR的」というか、「体験的」な作品で評価されているコンビなのだということに気づく。
この2人が制作する「VR映画」なら、きっと素晴らしいものになるだろう。たとえSF的なガジェットや非現