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実は公開されていたVRモキュメンタリー映画『Career Opportunities in Organaized Crime』

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映画の分野には、アクション映画にロマンス映画、歴史映画にミステリー映画……など多々あるが、近年特にアツいのがモキュメンタリー映画だ。
耳なじみのない人もあると思うし、「ドキュメンタリー」の間違いじゃないかと思う人もあるだろう。
しかし間違いではないし、耳なじみではないあなたもおそらく1本くらいは観たことがあるのではないだろうか。

モキュメンタリー映画とは、「ドキュメンタリーっぽく撮影されたフィクション映画」のことだ。
有名な作品を例にとろう。2008年に公開されてヒットを記録し、監督のマット・リーヴスやプロデューサーのJ・J・エイブラムスの名を一躍有名にした『クローバーフィールド/HAKAISHA』。
この作品は、典型的なモキュメンタリー映画だ。

モキュメンタリーは“VR的”なジャンル

映画内に登場する人物が家庭用のビデオカメラを持ち、怪獣に襲われるニューヨークの一夜を記録するという内容の作品である。「カメラの前で起こっていることは現実である」という前提のもとで描かれるので、観客はより臨場感のある映画体験ができる。

「これは作り事なんだ」という前提がない分(もちろんNYに怪獣が現れるなんて現実であるはずがないけれど)、より没入度が高い。そういう意味では、そもそも普通の映画よりも「VR的」といえるジャンルである。
映画館の大スクリーンで臨場感あふれる映像を見ることができるということで、アトラクション的な側面もある。

『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999)、『パラノーマル・アクティビティ』(2007)などのホラー映画が多いのも、より怖さが引き立つからだといえるだろう。

Career Opportunities in Organaized Crime
ところで、そんなモキュメンタリー映画、実はVRの世界でもすでに少なくとも1作公開されているようだ。
VR映画制作を行っているAkibimi Productionによって世に送り出された、『Career Opportunities in Organaized Crime』である。
タイトルの意味は、直訳すると「組織犯罪への就職の機会」。簡単にいうとロシアンマフィアが組織に加わる新しいメンバーを求める、という内容の作品であるようだ。カメラマンがドキュメンタリー映像を撮るためにマフィアの現場に入り、彼らに取材するといった感じであるらしい。

VR効果でドキドキ感3割増し

殺風景なオフィスに、カメラマンらしいおじさんと、彼が操作するカメラに向かって熱っぽく語っているコワモテのおじさんがいる。どうやら後者のほうがロシアンマフィアの幹部で、新人募集の熱弁をふるっているようだ。

このような風景から始まる映画の予告編を、インターネット上で見ることができる。マウスの操作で360度見回すことができるVR版予告編である。
そうやって部屋を見回しているうちに、やがて、僕たちは部屋の隅に毛布をかぶって震えている人物がいることに気づく。カメラマンもそれに気づく。彼に指摘されたマフィアのおじさんは、何の気なしにそばに置いてあるハンマーを手に取って毛布の人物のもとへ。そして――。

こんな怖いシーンで始まる予告編だけを観ても、映画の迫力がわかる。実際にVRのヘッドセットをつければ、まさしく目の前にハンマーを持ったマフィアのおじさん、後方には毛布をかぶって震えている人物、という怖い場面の真っただ中に身を置くことになるのだ!

マフィアの新人募集
もちろんテーマが「マフィアの新人募集」というショッキングなものになっているのは作り手側の戦略で、監督のAlex Oshmyansky氏はあるインタビューでテーマについて問われ、「VR映画の題材にマフィアはうってつけだと思った」という意味のことを言っている。さらに、監督は昔からマフィアの内幕を描くことに興味を持っていたことも語っている。

昔から興味を持っていたというだけに、予告編だけを観ても監督が力を入れているのがわかる。

ただ怖いだけでなくユーモラスな要素も取り入れているようで、いろんな楽しみ方ができそうだ。
『Career Opportunities in Organaized Crime』は今年8月に配信がスタートし、Oculus VRで視聴できるほか、スマホでも観ることができるらしい。