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“映画館貸し切り状態”を完全再現!VR映画鑑賞アプリ「Cmoar VR Cinema」

Cmoar VR Cinema
VR(ヴァーチャル・リアリティ)は、仮想的に作り上げられた現実とは違う世界を「体感」できるというテクノロジーだ。シューティングゲームの世界に入って、リアルな終末世界さながらのVR空間でゾンビと戦う。映画の世界に入って、周囲360度の仮想空間で繰り広げられる物語に当事者として参加する――そんな楽しみ方ができる。

PS4を使うPSVRをはじめ、さまざまなメーカーが開発したVR装置があり、さまざまなクリエイターが制作したVRコンテンツがある。VR元年と呼ばれる今年だけでも、さまざまなコンテンツが生まれた。来年2017年に利用できることが早々に発表されているものもある。

映画ファンの僕が主に関心を抱いているのは「映画とVRのカンケイ」だが、映画関係でもずいぶん多くの収穫があった年だった。有名な映画作家がVRコンテンツの制作を発表し、若い映画作家たちが新しい映像テクノロジーをフルに活用した作品を生み出している。来年――VR2年には、もっと多くの「映画とVRのカンケイ」にまつわる情報が出てくるはずだ。

ところで、今回取り上げるのも映画関係の情報だが、新作映画の宣伝用VRコンテンツとか、そういうものではない。ここで紹介したいのは「VR映画鑑賞アプリ」だ。その名も「Cmoar VR Cinema」という。
Cmoarはスマホを使ってVR体験をすることができるヘッドセットであり、「Cmoar VR Cinema」はスマホのディスプレイに表示する映像をVR空間に作られた映画館のなかで鑑賞できるという内容のアプリケーションである。

PSVRの「シネマティックモード」のようなものだし、この手の映画鑑賞アプリは他にもいくつかある。しかしこの「Cmoar VR Cinema」には、ほかにはない大きな特徴がある。映画館という空間の作り込みが半端ではなく細かいのだ。
「映画館貸し切り状態」を、ほぼ完璧に再現している。

「大きなスクリーンで映画を観たい」という希望を叶えてくれるだけでなく、「映画館の気分を味わいたい」という希望も叶えてくれるアプリなのだ。

“映画館”の再現度はピカイチ

映画館で映画を観るとき、上映中はもちろんスクリーンに目が釘づけだが、上映が始まる前とか終わったあと、あるいは夢中になるほど面白くない映画を観るときなどはむしろスクリーンの他の部分に目がいきがちだ。前後左右の座席とか、天井とか、背後にある映写室とか。スクリーンのわきにある「非常口」のランプ、壁のスピーカー……などなど。

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「Cmoar VR Cinema」は、それらの作り込みに力を入れているアプリだ。まるで本物の映画館で座席に座り、映画を観ているような気分を味わうことができる。映画の上映中、スクリーンで光が跳ねるたびに映画館の壁や天井はその光を反射させて鈍くきらめくが、その様子も克明に再現されている。

たとえば、あなたが大好きな映画で、映画館では見逃してしまった作品があるとしよう。あるいは、今ではブルーレイで観るしかない過去の名作を映画館で、「新作上映」の感じで観たいと思ったとき――。
そのようなときには、「Cmoar VR Cinema」を使うことができる。

“映画館”で観たいオススメ映画

VRというテクノロジーが本格化し、PSVRのシネマティックモードなどで「映画館」が再現されるというニュースを聞いたとき、何より僕の胸を躍らせたのは昔の名作映画を「映画館で鑑賞」できるということだった。

2010年からスタートした「午前十時の映画祭」というイベントでは、全国の映画館で過去の名作映画を上映してくれるし、単館系の小ぢんまりとした映画館では、ある監督を特集した回顧上映会を開催してくれることがある。
しかし、たとえば「Cmoar VR Cinema」を使えば、自分が好きなときに、何回でも過去の名作の上映会を開催することができるのだ。わざわざ映画館の上映情報を調べたりする必要はない。好きな作品を「VR映画館」のリアルなスクリーン上で上映できるのである。

たとえば僕がオススメしたいのは、映画史上でも指折りの完璧主義者であるスタンリー・キューブリックが、素晴らしい特撮技術とあふれるような芸術センスを詰め込んで完成させた『2001年宇宙の旅』(1968)だ。
2001年宇宙の旅
ブルーレイを借りてきて家のテレビで観ると、あまりに静かなシーンが続くので眠くなってしまうが、大スクリーンで観ると、キューブリックが凝りに凝った細部の素晴らしさを堪能することができる。
「やはり映画は映画館で観るべき!」きっと誰もが、そういう思いを新たにすることと思う。

「Cmoar VR Cinema」のようなアプリで過去の名作を誰もが気軽に、映画館という環境で楽しめるようになるのはとても嬉しいことだ。そういう意味でも、これからもVRについての情報をしっかり追っていきたい。