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「ハルク体験」ができる!?米ユニバーサルスタジオで新しい「VRコースター」が開発中

VRハルクアメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスに本拠地を置く映画制作・配給会社、ユニヴァーサル。

これまで数多くの名作、傑作の制作や配給を行ってきたこの会社は、同時にアメリカ、日本、シンガポールに映画をテーマにしたアトラクションを楽しめるテーマパークを展開していることでも知られる。
日本では、大阪にUSJ(ユニヴァーサル・スタジオ・ジャパン)として営業中である。

一方、アメリカでは、ロサンゼルスにあるUSH(ユニヴァーサル・スタジオ・ハリウッド)のほか、フロリダ州オーランドにあるUSF(ユニヴァーサル・スタジオ・フロリダ)、そしてIOA(アイランズ・オブ・アドベンチャー)がテーマパークとして知られている。

ユニバーサルスタジオ今回取り上げるのは、IOAで現在、実現に向けて動いているらしい新しいアトラクションの話である。

マーベルコミックスが生み出し、映画でもその姿を知られている緑の怒れる巨人、ハルクをテーマにしたアトラクションだ。

僕らを魅了する緑の巨人、ハルク

僕はコミックを読んではいないが、多くの映画ファンと同じく『アイアンマン』(2009)から始まった映画シリーズ「マーベル・シネマティック・ユニバース」に夢中になった。
そして、その最初の集大成である“勢揃い映画”第1弾『アベンジャーズ』(2012)でハルクの魅力にとりつかれることになった。

アベンジャーズ『アベンジャーズ』はまったく毛色の違うスーパーヒーローたちが反目し合い、時にはお荷物扱いされたりしながら世界の危機に立ち向かう姿を描いたが、中でも僕の心を惹きつけたのがハルクの存在だった。

「正義の味方」としての使命感に駆られるキャプテン・アメリカと違い、いつでも自信たっぷりなアイアンマン(トニー・スターク)とも違う。
「神」としての誇りを持つマイティー・ソーとも異なる。
アメリカ政府のエージェントであるブラック・ウィドウやホーク・アイとも立場が違う。

ハルクはブルース・バナーという心優しい科学者が怒りを爆発させるときに変身するスーパーヒーローだが、バナー博士は変身している間の意識がない。
暴れんぼうの野生の獣のようなハルクに、半ば乗っ取られるようなカタチで変身するのである。

自分が変身している間、何をしているか分からない――その恐怖からバナー博士はなるべく怒りを面に出さないようにし、変身しないように努める。

ハルクと博士普通のヒーローとは違って、自分の力をできれば出したくないと考えている、屈折したキャラクターなのだ。

『アベンジャーズ』は、明朗快活なアクションが随所に盛り込まれながらも、中盤までバナー博士がひとり思い悩んでいる姿を見せるというつくりになっている映画なのだ。
だからこそクライマックス、ニューヨークの街を舞台にした大決戦でハルクが見せる大活躍に、胸が躍るのである。

フロリダ州にあるユニヴァーサルのテーマパーク、IOAにはそんなハルクをモチーフにしたアトラクションがある。
それが今回、「VR版」としてグレードアップするのか!?と話題になっている「インクレディブル・ハルク・コースター」である。

VR版「インクレディブル・ハルク・コースター」が登場か

現在、IOAにある「インクレディブル・ハルク・コースター」は、端的に言えばジェットコースターである。

ジェットコースターレールが長く伸びていたり、くるりと一回転していたり、ひねりが加わってライドに乗る人の体が斜めになったりする。超高速で空を飛び回るかのような感覚を楽しむ、いわゆる「絶叫マシン」だ。
僕は実はあんまり得意じゃないが、好きな人はものすごく好きだと思う。

「インクレディブル・ハルク・コースター」は、名前通り「ハルクっぽさ」を追求したジェットコースターだ。レールもライドもカラーは緑が基調になっている。

ライドがゆっくり走り出し、レールをのぼりつめるまでの最初の垂直コースは、はじめ周囲を機械音と点滅する緑のライトに囲まれたトンネルである。
トンネルのカタチではあるが、超人ハルクが誕生した研究所のイメージだ。ゆっくり走り出すトンネルのなかで研究所を通り、ライドに乗る人全員が緑のガンマ線を浴びてハルクに変身するイメージ……。

そしてトンネルを抜ける瞬間、不意にライドが加速して一気に激しいスピードの世界に飛び出す!
その後は、急加速で縦横無尽に走るレールに翻弄され、まさしく変身後のブルース・バナー=ハルクの気分を味わえる――そんなジェットコースターなのだ。

緑のライド今回、そんな「インクレディブル・ハルク・コースター」のVR版が開発されようとしているようなのだ。

ハルクのVRコースター、開発中!

イスに座ってVRヘッドセットを着けると、ヴァーチャル・リアリティに合わせてイスが揺れたり斜めになったりする――という「VRコースター」が今、世界中のテーマパークで稼働しつつある。
今、IOAで開発が進められているのは、そんなVRコースターの技術を活用した新しい「インクレディブル・ハルク・コースター」だ。

「現在試験中……」のニュースが出たのはVR元年(2016年)7月のことで、いまだに稼働が決定したという新ニュースはない。
去年7月のニュースでは、作られつつあるVRコースターについての簡単な説明を読むことができた。

ライドがスタートする前、「乗客」は仮想空間内にフルCGで再現された研究所で、緑色のガンマ線を浴びてハルクになってしまうブルース・バナー博士を目撃することになる、という。
その後、場面は一転してこれまたフルCGで再現された「インクレディブル・ハルク・コースター」のトンネルを抜ける――。

VRコースターそこから先は、明らかにされていない。
新ニュースがないのでIOAでいつ楽しめるようになるのかはわからないが、去年、日本のUSJでは歌手の「きゃりーぱみゅぱみゅ」をモチーフにしたVRコースターが期間限定で稼働し、利用者に親しまれた。
ハルクのVRコースターもフロリダの人たちに、そして日本から遊びに行く人たちに愛されることだろう。

僕はジェットコースターが苦手だけれど、とりあえず今は、「稼働が決定!」という新ニュースを待ちたいと思う。