HOME > トライベッカ映画祭に出品決定!Oculus Story Studioの新作VR作品『Talking with Ghost』

RSS 新着ニュース











トライベッカ映画祭に出品決定!Oculus Story Studioの新作VR作品『Talking with Ghost』

オキュラスストーリースタジオ今年の2月13日、最先端技術を活用した映像作品をたたえる賞、ルミエール・アワードの結果が発表され、ここでも確かバレンタインデーの翌日か、翌々日あたりに紹介したはずだ。

そこで「VRアニメ部門」で賞を獲った作品を覚えておいでだろうか?
Oculus社でVR作品の制作を担当している「Oculus Story Studio」が制作した短編アニメ『Dear Angelica』だった。

ライオンとアンジェリカ
Oculus社が開発した仮想空間内で絵を描けるシステム「Quill」を活用し、史上初の「VR空間内で制作されたアニメ作品」として話題を集めた。

「仮想現実の世界でストーリーを物語ること」をテーマに作品づくりを行っているOculus Story Studioらしく、テクノロジー面だけでなくストーリー面でも大いに注目すべき点があった。

単純に、「すごくいいアニメ作品」だったのだ。

そんな「Oculus Story Studio×Quill」のVR作品の最新作が、今年の4月、初公開されることが決定したというニュースを紹介しよう。

初公開の場は、4月19日からアメリカのニューヨークで開催されるトライベッカ映画祭である。

4人のクリエイターが手がけるVR作品『Talking with Ghost』

ソフィア・フォスター=ディミーノ。ローマン・ムラドヴ。リック・カラスキージョ。マリア・リー。
世界各国でイラストレーターや映像作家として活躍するクリエイター4人を迎えて制作されたオムニバス形式のVR作品『Talking with Ghost』は、『Dear Angelica』とはまたひと味違った作品になっているという。

『Dear Angelica』は、風にたなびく雲のような、流動性が高いタッチで描かれた絵画の世界を漂うような感覚を味わわせてくれる作品だった。
のびやかな想像力が思うさま翼を広げた、豊かな物語に身を任せることができた。

一方、『Talking with Ghost』が重視したのは絵画的なアーティスティックなテイストとは少し違った、コミック的なポップさだという。

ゴーストとの語らい
4人のクリエイターはそれぞれの考える「コミックっぽいポップさ」を作品づくりに活かしているという。

たとえば、ソフィア・フォスター=ディミーノが手がけた『Fairground』は、おさななじみ2人が彼らの記憶が眠るスポットをめぐって語り合うという素朴な“日常系”の作品。

あるいは、ローマン・ムラドヴは『The Neighborhood』にて“時間の始まりから宇宙の終わりまで”という壮大な時間を背景に、幽霊と彼が住み着いた家の住人とのふれあいを描く。

公開されていない作品なので、4者4様それぞれのストーリーを語っている――それ以上のことは何も分からないが、かなりバラエティに富んだオムニバス作品になっていることは間違いないだろう。

『Talking with Ghost』はトライベッカ映画祭・実験作品部門に出品予定

そんな『Talking with Ghost』は、トライベッカ映画祭で今回から新たにひとつの部門として加わった「実験作品部門」に出品されることが決まっているという。
実験作品部門は、VR作品やモバイル向けの映像作品など、現代ならではのテクノロジーを活かした作品を対象とした部門だ。

トライベッカ映画祭
トライベッカ映画祭は、ロバート・デ・ニーロなどのハリウッドの映画人たちが発起人になって始まった映画イベント。

2001年、「世界貿易センタービル」を崩壊させ全世界に激震を走らせたテロ事件がニューヨーカーたちの元気を奪ってしまったことを受け、デ・ニーロたちは映画によるニューヨーク復興を掲げて映画祭の開催を進めた。

かすかにほほえむデニーロ
2002年に第1回を迎えた映画祭は、回を追うごとにニューヨークのみならず世界で注目される映画祭のひとつに成長した。若手の映画作家を次々に世に送り出し、今年からは上述のように新たなテクノロジーを活かした映像作品にも賞を与えてたたえ、映画そのものの“復興”あるいは“前進”を目指している。

今年、見事に第8回ルミエール・アワードでVRアニメ作品賞を受賞したOculus Story Studioは、この映画祭でも見事に賞を獲れるかどうか……注目である!