これまでに格闘ゲームの『鉄拳』シリーズ(1994~)や、その時々のヒットアニメをゲーム化した作品など、さまざまな“名作”と呼ばれるゲーム作品を世に送り出してきたバンダイナムコエンターテインメント。
VRゲームの分野でも3DCGの美少女“宮本ひかり”とのコミュニケーションを楽しめる『サマーレッスン』(2016)を発売して話題を呼んだ。
さらにVRプロジェクト「Project i Can」を立ち上げ、さまざまなイベントでVRアクティビティを発表したことも記憶に新しい。
VRアクティビティとは、ヘッドセットと仮想空間に合わせて動くマシンを使い、利用者にさまざまな体験をさせてくれるというもの。
「Project i Can」が手がけたVRアクティビティについては、ここでも何度か取り上げていると思う。
たとえば2016年8月には東京に、12月には大阪に、『機動戦士ガンダム』のガンダムとザクⅡの戦いに僕たちが巻き込まれる……!というVRアクティビティ『ダイバ急襲』が登場した。
VRヘッドセットをつけ、ガンダムのマニピュレーター(手部)を模したマシンに座ると、VR空間のなかでガンダムの手にのせられて激しいモビルスーツの戦いを間近で見ることになる――そんなVRアクティビティである。
マシンはモビルスーツの格闘に合わせて揺れ動き、ビームサーベルとヒートホークがぶつかり合う場面では熱風が送られてきて五感ですさまじいバトルを体感することになった。
このように、VRに関しても並々ならぬ関心をもってゲーム開発、VRアクティビティの開発を行っているバンダイナムコエンターテインメントが今回、VR施設をオープンすることが決定した。
その名も「VR ZONE Shinjuku」。名称どおり、新宿に施設はオープンすることになる。
「Project i Can」が粋をこらしたVRエンタメを体感できる!
バンダイナムコエンターテインメントが立ち上げた「Project i Can」は、同社の「VR部」が研究に研究を重ねたVRテクノロジーを発揮するために開始されたプロジェクトである。
『ダイバ急襲』だけでなく、現在も東京都墨田区にある「東京ソラマチ」で開催中の「ドラえもんVR『どこでもドア』」も手がけている。
こちらは、おなじみの「ひみつ道具」である「どこでもドア」をVRで再現したアクティビティだ。
3月4日から公開中の『ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』の公開記念企画として開催中のもので、映画のストーリーに合わせてドアを開けるとそこは極寒の南極……!という内容になっている。
すでに、体験した人たちから「サイコー!」という高評価の声が上がっており、まさしく「Project i Can」の技術が結集したVRアクティビティであるといえるだろう。
今年の夏にオープン予定の「VR ZONE Shinjuku」でも、彼らが粋をこらしたVRアクティビティの数々を楽しめそうである。
現在のところ、どのようなVRアクティビティが設置されることになるのか明らかになってはいない。
が、バンダイナムコエンターテインメントのVR部は少なくとも自信たっぷりであり、期待度はどんどんアップしている。
いわく、
「『Project i Can』のチームがお届けする、進化を遂げた超現実エンターテインメントの数々をここでぜひ、体験してください」
とのことである。
ちなみに、夏まで待てない!という人のために書き添えておくと、『ダイバ急襲』は4月5日まで大阪・エキスポシティで、「ドラえもんVR『どこでもドア』」は4月14日まで東京ソラマチで体験できる。